永久気管瘻とは、呼吸のために喉に穴を空けることです。 首のつけ根の前方に穴をあけ、そこで呼吸します。
喉に病気ができて気道を塞いでしまった場合に作られます。多くの場合、のどにできた腫瘍が原因です。
永久気管瘻と気管切開の違い
永久気管瘻と気管切開はべつものです。
2つは喉に穴をあける点が共通していますが構造が大きく違います。
永久気管瘻は首の根本から肺に続く道を作っており、食道(口や鼻)との繋がりはありません。つまり、口や鼻と気管は繋がっておらず、鼻や口ではなく永久気管瘻から空気を取り込んでいます。
永久気管瘻は不可逆的な処置になりますので、一度作るとそのあとに口や鼻から呼吸する状態に戻すことを想定していません。
気管切開は、主に緊急時の気道確保として喉に穴を空けるものです。喉の穴は口や鼻と繋がっています。その為、喉にあけた穴が塞がれば、気管や食道の機能を取り戻せます。