こんにちわ なぎです
今回は自己学習用に胆嚢炎について少しまとめてみました。
胆嚢の働き
肝臓で作られる胆汁を溜め、濃くするはたらきをしています。
十二指腸に脂肪分の多い食物が来た時に濃縮された胆汁を十二指腸に流し、胆汁は脂肪を分解を助けてくれます。
胆嚢炎とは
結石や胆汁のうっ滞・停滞などによって胆嚢に炎症が起きた状態です。
胆のうが浮腫んだり腫れたりし、炎症の進行とともに胆のうの壁が壊死していきます。
胆嚢炎には、急性胆嚢炎と慢性胆嚢炎の2つがあり、急性胆嚢炎も種類がいくつかあります。
急性胆嚢炎の種類
有石胆嚢炎
急性胆嚢炎の殆どは、有石胆嚢炎と言われています。
結石が、胆嚢管にはまって取れなくなると、胆嚢虚血や胆嚢内胆汁が滞り、胆嚢炎となります。
炎症の進行により胆嚢壁の肥厚などが起きますが、右心不全、低蛋白血症、急性肝炎、肝硬変などの静脈鬱滞により、漿膜下浮腫として見られることもあります。
無石胆嚢炎
無石胆嚢炎は、結石が無い状態で起こる胆嚢炎です。
原因には、術後、重症外傷、胆管閉塞などがあります。
慢性胆嚢炎
慢性胆嚢炎の原因は、結石や過去に罹患した急性胆嚢炎です。
長期間、炎症を繰り返すことで胆嚢壁が厚くなっていき、胆嚢本体が収縮していきます。
胆嚢炎の観察項目
- 発熱
- 右季肋部痛や心窩部痛(持続的で激しい痛み)
- 背中や右肩のコリや痛み
- 悪心
- 嘔吐
- Murphy(マーフィー)徴候
※右季肋部=横隔膜の高さの肋骨辺り右側
※心窩部痛=溝落ち辺り
※Murphy(マーフィー)徴候=右季肋部を圧迫しながら深呼吸させると、痛みのために途中で吸気が止まってしまう現象
胆嚢食事の注意点
胆嚢炎や慢性膵炎では食事に注意が必要です。
コレステロールを多く含む食品はコレステロール結石を生成しやすいので注意が必要となります
- 食事は糖質中心の低脂肪食!
- 胆のう、胆管の収縮を起こさないようにして発作を予防
- 膵液分泌の刺激を抑える
- コレステロール控えめに!